枯れた心に愛を
むすめ……って。
まさおさんが羅葡の父親!?
意味わかんねぇ〜!?
何?
そうしたらセナさんが話始めた。
自分には子供を作る機能が無いと言う事と、羅葡の出生秘話が。
一度に全部話され頭が追い付いていない俺
羅葡は…大丈夫か?っと隣を見ると、無表情の羅葡が居た。
泣くでもない、怒るでもない。
感情なんか最初から無かったかのような。
俺達は羅葡の部屋に戻りソファーに座った。
静まった部屋に羅葡の笑い声が響いた。
「羅葡……?」
壊れた。
「ねぇ聞いた?私がまさおの娘だって。親父は親父で無精子症!?笑わせるのもいい加減にしてよね何なの!?後3日で大学の試験だって言う時に皆して私を落としたいの!?こっちは必死こいて後を継ぐ為の試験に頑張ってるのに…まさおにまだ何も教わって無いのに。今になって……何で…」
「羅葡」
ギュッと抱き締めた。
「泣いて泣いて今は何もかも忘れるんだ。試験勉強もまさおさんもセナさんも。泣いて、スッキリしたらこれからとセナさんの事考えよう?」