worlds of last generationシリーズ 第一部
「くっ…俺の軌道を読んでいると言うのか!?」
心底当たらないのが悔しいのか、彼はそんな言葉を吐く。
相手が鴫野や弥生ちゃんだったら、それでも余裕だったかもね。
けれど…彼が相手してるのは私――
その何気無い行動一つが命取りになる。

私は彼が言葉を紡ぐと同時に、一気に間合いを詰めた。
彼の行動そのものがスロー再生で、視覚化されていく。

「なっ!?貴様それは…!!」
私の行動に、驚きと動揺の混じった声を出す。
それと同時に、彼の表情が恐怖に染まっていく。
私はにやりと笑うと、彼に一撃喰らわした。

ぎやあぁぁぁぁぁ!!

そんな断末魔がこの場に響く――

「うわぁ…ご愁傷さん」
彼を見つめる鴫野は、哀れむ様な視線を送りながら呟いた。
交戦していた他の人達は呆気に取られ、呆然と立ち尽くして…先程断末魔の叫びと共に倒れた彼を見ている。

そんな彼は私の足元に倒れ、顔を歪ませながら首を押さえていた。
そう――
先程彼に与えた一撃は、他でもない地獄突き。
私の最も得意とする技だった。

「また尊い犠牲を出してしまった…」
そう渋くなる様に呟いてから、他の人達に向き直る。

「いや、尊いって言う位ならそんな惨い――」
「鴫野…?」
「すいませんでした!!」
生意気にも口答えしてきた鴫野に、少しだけ怒気を含んだ声で名前を呼ぶ。

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