worlds of last generationシリーズ 第一部
鴫野…――
誰のお陰で生還出来たと思ってる…

「で、何だっけ…“戦力が三人だからアンタ達に勝てない”だったよね?」
私が言うと顔を引きつらせる、その他木刀兵達。
「…次。誰が相手してくれるの?」
満面の笑みを彼等に向けて、一歩一歩近付いていく。

「ちっ…一旦引くぞ!!」
そう一番偉そうな木刀兵が言う。
するとぞろぞろと残りの五人が動き始める。
そして戦いの場であるまじき行為を、彼等はした。

その完全なる隙を見逃す程…私は甘くないし、上杉謙信の様に優しくもない。
この辺で人生の厳しさと言うものを教えてあげよう木刀兵。
私は敵に背を向けて走り出す彼等を、一気に追い越し目の前に踊り出る。

「なっ何だ!?」
木刀兵の下っ端が、酷くうろたえながら言う。
無理もない…
彼等から一番遠い位置に居たのは私なのだから――

「悪いけど…アンタ達を逃がす気は無いんだよね。全員倒れてもらおうか」
そう言うや否や、私は相手に向かって駆けた。
武器を構えようとした下っ端木刀兵達へ、完璧なまでに一撃ずつ決めて行く。

「くそ!!」
悪態を吐いて反対側へ逃げようとする、木刀兵のリーダー格。
「はいはい。悪いけど此方は通行止めですよ〜」
かったるそうにそれだけ言うと、鴫野は進行方向の道を塞ぐ。

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