平々凡々なストーカーです。
「・・・地元君?」

下から俺を見上げる視線。

きらきらした目が俺を写していた。

無言でいる俺に彼女はオロオロとしだして、「どうしたの?」と聞いてくる。

「あ・・・」

声はでない。緊張しているんだろう。

何か喋らないと・・・俺は・・

「あ!ボール拾ってくれたの?」

途端、彼女は微笑んで立ち上がる。

こうしてみても彼女は小さい。

「あ・・・はい」

俺は手にある3個のボールを空崎さんに突き出すと彼女は俺の手に触れる。

胸が高鳴った。

そのまま落とすようにボールを預ければ空崎さんはさして気にもせずにかごの中にボールを戻し俺に向き直る。

「ありがとう!」

華のように笑う。

「い、いや・・・」

「私転んじゃってそれでこんなんにしちゃって」

「・・・・大丈夫ですか?」

「うん!すぐ拾うから!!」

「そうじゃなくて・・・」

ちらり、と彼女の膝を見下ろすと気づいたらしく顔をしかめる。

「すりむいてる・・」

今気づいたんだ。

それでも彼女はにこにこしてまたお礼をいった。

「お、おお、俺もボール拾うの手伝います」

らしくないドモリ方をしてしまった。
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