恋、来い、請い

「じゃあちーくん・・・またねっ・・・」
「あぁ・・・あとでね」
選択教科が一緒のみんなに
いろいろ言われて
樹ちゃんと一緒に教室まで行った。


自分の教室に入るなり

「千~~~~~~衣ッッ!!!!」

またまた零久斗が跳びかかってきた。

「重い・・・・零久斗、離して」
「オマエさっき聞いたんだけどさ!!」
さらりと話を流した。
人の話を聞かないのは零久斗の癖だから気にしないけど。

「それでどうしたの?」
「オマエ・・・・・神谷と付き合うことにしたんだって!?」
「・・・・・・・・・・はぁ・・・」

流石選択理科のメンツ。
流石情報が早い零久斗。
流石噂大好きの高校生。

「だったらなんなのさ」
「いっ・・・いやだってさ・・・・」


ガンッ


「「!?」」

何かを強く叩く・・・・いや、
蹴るような音がした。

「・・・・・・・・・・・一葉?」

その音は扉を強く蹴った音・・・・・
そして蹴った本人は





一葉だった。



 
< 38 / 197 >

この作品をシェア

pagetop