先生
「せ、先生っ、、、あたし、これる日はいつでもくるから!あたしなんかが役に立つなら!やから、必要な時は、いつでも、呼んで?」
自分にできる精一杯のことだった。
先生がすごい悩んでて、なんだか辛そうでも、彩花は手を繋ぐことも抱き締めることもできない。
だから、自分にできることを全てしたいと思った。

「ありがとう。さすが元キャプテンやわ。頼りになる。」
笑いかけてくれた先生に、彩花は泣きそうになった。

先生があたしを頼ってくれた。
あたしに、不安を見せてくれた。



先生の特別みたいで、嬉しかった。
きっとこんなこと、美羽には話していないだろう。

きっと、あたしにしか話していない。

先生の言葉ひとつひとつが、頭の中をうめつくした。
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