恋するシンデレラ








優しいな、優斗は。


いつも迷惑かけちゃってるよね。





もしかしたら、優斗が好きな人に告白しないのは、


こうやって私が甘えちゃってるからなのかもしれない。







「ごめんね、迷惑かけちゃって。

もう大丈夫だから。

先に一幕の練習だけでもしてて?」


「えっ。」



そんなに驚かないで。

もうすぐ本番なんだから。




それに・・・。


このままいたら、言ってしまいそうになるから。






「・・・大丈夫、なのか?」

「うん。

すぐ行くから。」



ちょっと目眩がするけど。

私は主役だ。





こんなに休んでなんかいられない。





















・・・もう、優斗に甘えちゃいけない。












明日からは、実際に体育館を使ってのリハーサルなんだから。










シンデレラでいられるのも、あと少しなんだから。







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