恋するシンデレラ







私の名前。


なんで知って・・・?





「オーディションの時、綺麗な子だなって見てたんだー。

この子の相手役が優斗なの?

もっと釣り合う人、いたでしょー。」

「お前・・・。

俺をなめんなよ?」




あぁ、オーディションで優斗とやったからか。







ってか、私、今。



・・・完全に置いてきぼり。





優斗も、楽しそうに話しちゃって。



春日さんのさっきの言葉。

『もっと釣り合う人いたでしょー。』

遠回しに、私は優斗と釣り合わないって言われてるみたいだった。






髪、短いね。





「あれ?

奈々美ちゃん、手怪我してない?」

「あ、さっき台本で切っちゃって・・・。」


「紙って痛いよねぇ。

はい、絆創膏!

・・・あ、ちょっと待って。

今貼るから。」


「いや、いいよっ。大丈夫・・・」

「ううん、ついでだからっ。

ね?」




優しい、ね。









その後は、他のメンバーが皆来てしまって、優斗と一言も話せなかった。


いや、話せなくてよかったのかも。


驚いた表情で私たち三人を見る愛に、私は無理矢理笑うことしかできなかった。





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