天使への判決
そして、今夜は最悪だ…


その時は確かにそう感じていた。


喋りは下手くそな上に、火を差し出すタイミングは悪い。


水割りは必要以上に濃いく作ってやがる。


ホントに高級クラブかと思う程、従業員の教育が行き届いてない店だ。



キレて暴れる前に退散するか…



そう思い、席を立とうとした時だった。





「ふざけんな!テメェ!」


女の甲高い叫び声が店内に響き渡った。





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