この想いを君に…
なんだか…

みんなが急に遠くなった気がして。

あたしはたまらなく家を出たけど、結局頼ったのは。

一番遠くなりつつある悠斗だった。



「…まだ起きてるの?」

考え事をたくさんしていたから。

悠斗がお風呂から出てきたのも知らなかった。

急に声が聞こえたのでビックリしていると

「僕、あっちで寝るね」

ソファーを指差した。

「えっ、寒いよ?」

まだ夜はそれなりに冷え込む。

「大丈夫だよ」

悠斗は笑った。
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