見えない罪と、月
「それから……セリル。お願いだから、自分だけの欲望で人を殺そうとしないで。
それが例えイレイスであってもね。彼らにも家庭があるから
それに、何時か和解出来る日がきっと来る」
「……極力気をつける。
でもイレイスが少しでも減れば良いって気持ちは変わらないから」
その言葉をセイルは適当に受け流す。セリルはその時、はっとする。
ルシェに彼女自身の生い立ちを伝えるべきかどうかを。
セイルも何処で情報を仕入れたか定かではないが、
ルシェの生い立ちについて知っているようだ。
兄弟にしか分からないひそひそ声で会話をし、出した結論は。
“言うべきではない。何故なら彼女はもうフィアーの人間だから”
ルシェは気になる様子であったが、
自分が知るべきではない男同士の何かと勘違いをし、そのままスルーした。
完全な物ではないが、3人に平穏な時間が戻った瞬間である。
それが例えイレイスであってもね。彼らにも家庭があるから
それに、何時か和解出来る日がきっと来る」
「……極力気をつける。
でもイレイスが少しでも減れば良いって気持ちは変わらないから」
その言葉をセイルは適当に受け流す。セリルはその時、はっとする。
ルシェに彼女自身の生い立ちを伝えるべきかどうかを。
セイルも何処で情報を仕入れたか定かではないが、
ルシェの生い立ちについて知っているようだ。
兄弟にしか分からないひそひそ声で会話をし、出した結論は。
“言うべきではない。何故なら彼女はもうフィアーの人間だから”
ルシェは気になる様子であったが、
自分が知るべきではない男同士の何かと勘違いをし、そのままスルーした。
完全な物ではないが、3人に平穏な時間が戻った瞬間である。