見えない罪と、月
そして、今に至る。


「本当、茸たっぷりだねえ……」

「採りに行かなくてもあったなんてビックリしたよ」


楽しい朝御飯の始まりだ。

これでもか、と言うくらいの大量の茸のソテーを3人で一生懸命平らげる。

笑顔を浮かべる2人の傍でセイルはある決心をする。

ヒジリになるのは基本的に神からの依頼があった時。

神の元へと案内する為の時だけ。

だがそれ以外でも前のように此処へ来る時に使った瞬間移動のように、

2人がピンチの時にはその力を惜しみなく使おうと。

神は言わなかった。死神の仕事以外で使ってはいけない、と。

なら命を奪うだけではなく、2人の命を救う為にも使おうと。
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