死神彼女
お風呂から上がってリビングに向かっても空の姿はなかった。


…もっと喋ってみたかったのにな。


と思っているとリビングのドアが開き、空が出て来た。


「…着いて来て」


「へ…っう、うん」



な、何だろう…。

は!!まさか…お風呂での恨み!?


ぼこられちゃう!?

「てんめー!人のカラダみて喜んでんじゃねぇよ!痴女!」とか言われちゃう!?


それとも警察に突き出される!?



あわわわわ…。



空は1つの部屋の前に止まると扉を開けた。


「今日からここ、お前の部屋な」


「え?」


まさか…部屋までくれるなんて…。


「なんにもないから、布団でわりーけど…」


確かに室内は何もなかったけど綺麗に掃除されている。


布団は既に引かれていてあたしは嬉しさの余り布団に飛びついた。


「きゃー!!久しぶりの布団、だぁ!」


懐かしいっ!
あたしベットより布団派なんだよね。



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