切なさに似て…
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3年前のあの忌まわしい騒動。

金曜日の午後から始まり、月曜日の午後には、全てが終わっていた。

たった4日間、明けてみればそれしか話すことがないのかとここぞとばかりに、口を開けばその話題ばかりだった。


悲しいやら、切ないやら、儚いやら。

いい奴だったのに。

いい娘だったのに。

他人事みたいに、それらしい言葉を吐き出す。


どう足掻いたって、結局は他人なんだ。

誰一人として、自分事だとは感じてはいないのに。

その悲痛を分け合うかのように、振る舞っているみんながいた。



その傍らで、私独り全く別のことを考えていた。


愛する人と共に迎える永遠の世界。

愛する人を追いかける永遠の世界。

そこに交われなかった自分の存在。


…不公平だ。

どうせなら、私も一緒に永遠の世界に連れて行ってくれれば良かったのに。

それすらも許されないなんて、不公平だ。


どんなに、悲愴感に見舞われたって。どんなに、胸がえぐられる思いでも。

ここぞって時に泣けないなら意味がない。


何とも言いようのない、孤独感と喪失感と無力感。
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