切なさに似て…
同じベッドで一緒に寝そべっていても、照明が消えれば別々の布団とベッドで寝ていたあの頃と状況は同じ。

これなら本当に言いたいことも伝えられる気がした。


「もうこの先…、フラフラしないよ。他の人のとこにも行かないし、他の人と寝ない…」

「そんなの当たり前」

最後まで言い終わらないうちに信浩が口を挟む。


「…だから。大丈夫だから。私にはもう、信浩しかいないから…。だから…、離れて行かないで」


私の前から突然いなくなって気づいたこと。

“友達”って無理矢理くくりつけてきたことに、自分の気持ちに正直になれなかったことに。

たくさん後悔したから。


きっと、今が素直になる時なんだと思う。


「この先もずっと…、変わらず一緒にいてください」


カーテンが締め切った暗がりの部屋。

ぽつりと口にした私の想いがやけに響いて、言ってしまったあとに緊張だけが残る。

電気を消してもらってよかった。

明るかったら絶対に言えない。ましてや面と向かってなんて、到底無理だった。


なのに。

がんばって言えたのに…。


「それは、友達として?」

って…。


しかも、最後に鼻で笑う?
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