切なさに似て…

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たった３年間の高校生活。

妙に馬が合うヤツって、クラスに１人くらいはいるけど、それが信浩だった。


入学式のあとと、下校時。同じ日に２度も、それも同じ人にぶつかったのだ。２度目はさすがに相手がムッとした顔で、私の腕を掴んだ。

『何？』

『いや、何？じゃねーし。フツ―、人とぶつかったら謝るんじゃねーの？』

不機嫌そうな声を出した。まぁ、体当たりしちゃった相手ってのが、信浩だったんだけど。

『ごめんね。心の中で謝ったつもりだったんだけど。それに、私がぶつかりにいったのか、あなたがぶつかってきたのか、判定は難しいと思う』

『…は？』

『じゃ、私これからバイトだから』

何だコイツと呆れた様子の信浩が、手の力を緩めたのがわかりするっと腕を下ろした私は。

『えっと…、笹原くんだっけ？さよーなら』

顔を顰めた信浩に背を向けた。