平安物語=短編集=【完】



――その夜は一晩中、本当に他愛ない話をして過ごしました。

何の花が好きだとか、宮中のお話だとか…


初めは警戒しきってむっつりと黙っていたのですが、宮中のお話のあたりから好奇心を抑えがたく、嬉々としてお話に聞き入っていました。

そのうちに自然と警戒心も緩んでしまい、抱き締められている安心感から、不覚にもうとうとと夢の世界に引き込まれてしまったのでした―…。



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