平安物語=短編集=【完】



…今から睦み合うのなら、気配も感じたくない…。


唇を噛み締め、軽く羽織って局を出ました。


こんな夜更けに行くところもなく、無意識のうちに姫様のお部屋に来ていました。

姫様は、もちろん御帳台に入っていらっしゃいます。


朝になるまで、静かにここに居よう…


そう思って広々とした部屋の隅の方に座ったのに、その気配に気付いたのか、姫様が御帳台から出ていらっしゃいます。



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