平安物語=短編集=【完】



袴着の儀式当日、儀式の後の宴会での上座には、左から順に、兄の院・私・尚仁と並んだ。

院は、尚仁の腰結いを務めてくださったのだ。

私とは二十歳も離れた兄上は、父院の中宮の御子として生まれ東宮となり、父上の跡を継いで天皇となったものの、皇子が生まれず、父上の女御の子で次男である私が東宮になった。

私が皇位を継げる年になるやいなや譲位してしまって御寵愛の妃達と自由気ままな生活を送っていた。

父上も御健在なため、当時は院がお二人いらっしゃったのだ。

他にも、腹違いの弟が一人、姉妹は三人ほどいた。



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