平安物語=短編集=【完】



しかしそれから暫くして、今度は藤壺が病気になってしまった。

養生の為にと里へ下がったが、一向に良くならない。

毎日毎日手紙を出すが、返事の筆跡もたどたどしい。


私は、言いようのない不安に駆られていた。



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