平安物語=短編集=【完】



その夜もお越しが無く、小侍従の申したことを思い出しておりました。


考えれば考えるほど、確かに私は宮家の最高の生き方に憧れ捕らわれてばかりいて、それ以外を考えたことがありませんでした。

今のこの状況を、幸せと考えることが出来たら―…そしたら、きっととても幸せでしょうね。


小さな決意を胸に、久しぶりに前向きな気持ちで目を閉じました。



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