平安物語=短編集=【完】



それからと言うもの、私と女御様とは手紙のやり取りをする仲になりました。

時節を外さず、風雅で堅苦しくないお手紙を度々くださいます。

姫は、東宮様に連れられてたまに女御様に遊んで頂いておりました。


本当に素晴らしいお方だと、心惹かれて慕わしく存じ上げておりました。

しかしその一方では、やはり…


試しに東宮様を憎んでみようとも思いましたが、お逢いしている間は頑張れても、離れてからの恋しい想いがどうしても誤魔化せませんでした。



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