平安物語=短編集=【完】



あれやこれやと支度に手間がかかって慌ただしく、綺麗に着飾らさせられた女一の宮は、お人形のようにちょこんと座らされています。

髪は背中の真ん中辺りで綺麗に切り揃えてあって、ちょっと動く度にゆらゆら揺れて愛らしいものです。

どことなく東宮様に似ていて、我が子ながら気品がありますが、果たして女二の宮はいかほどでいらっしゃるのでしょう。

お血筋から言えばあちらの方が高貴で由緒がありますし、第一麗景殿様自身の御器量を存じ上げないのですが…

もし弘徽殿様が女御子を授かるようなことがあれば、それはもう勿論、歴史に残るほどの美女なのでしょうけれど。



< 500 / 757 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop