平安物語=短編集=【完】



ある日、父帝と、弟で東宮の尚仁に会いに参内した帰り、何か姫君の手がかりが掴めないかとわざわざ遠回りして帰った。

すると、遠くに立派な紅葉の木が見える。

あの姫君の事を思い出して恋しくて、その紅葉に向かった。

その木は、あまり大きくもない家の庭のものだった。

本当に不思議な程その紅葉に心惹かれて、時明に一枝もらってくるよう命じた。



< 580 / 757 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop