平安物語=短編集=【完】
***



祝の席だからと言われればそうだが、やたらと酔わそうとする。

警戒心を解かずに様子を窺うと、父宮はあまり目を合わそうとせず、几帳の向こうの北の方は随分と愛想が良い。

中の君の気配が感じられないのは、急に奥ゆかしさを覚えでもしたのだろうか。


何かが、おかしい。



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