男×男!?
「大丈夫だから。ってか何で君はこんな所にいるの?」
「神楽に…会いに…」
「神楽…?」
「神楽…慎に…」
「神楽慎はいないよ」
「いるっ!!」
あたしが後ろを振り向いてそぅ叫ぶと、あたしの口を塞いでいた人は驚いた顔をした。
「何だよ…」
「君、性別は…?」
「………男」
「え…?」
と言いながらもあたしの胸に手を置いた。
「う~ん…少なからずあるけどなぁ…」
「なっ!!」
冷静に考えれば……
視線が低い…。
「もしかしてっ!!」
リュックの中に入れていた鏡を見てみると、そこには何日ぶりに見た女バージョンのあたしがいた。
「何でこんなときにぃ~~!!」
「どうしたの?」
っと優しく訊いてくるのは――…
「……何さん…?」
「俺?俺は神楽 晴仁」
っとニコッと答えた。
「っ!!神楽の兄貴っ!?」
「榛遣のことかな?」
「慎だっ!!」
「そんな事も言っちゃったんだ…」
っと一瞬だけ黒い表情をしてゾクッとした。