花火
『忘れる訳ないじゃない。バカ。本当にバカだよ、たっくんは』
まだ夢の中の世界にいたのか、と思ったが、すぐにそうでないと分かった。夢の世界特有の、薄い霧の様な物に包まれた空気が、今いる世界には存在しなかった。
眠りを妨げてしまったのか、それともこんな時間まで起きていたのか、眠れなかったのかは定かではない。だが返事は来た。そのことに喜びも悲しみも感じないままに、このメールをどの様に捉えればいいのか悩んだ。一通り考えたあげく、それは無意味なことだと分かった。今更駆け引きをしている場合ではなかった。そんな時間すらも残されていないのだ。
まだ夢の中の世界にいたのか、と思ったが、すぐにそうでないと分かった。夢の世界特有の、薄い霧の様な物に包まれた空気が、今いる世界には存在しなかった。
眠りを妨げてしまったのか、それともこんな時間まで起きていたのか、眠れなかったのかは定かではない。だが返事は来た。そのことに喜びも悲しみも感じないままに、このメールをどの様に捉えればいいのか悩んだ。一通り考えたあげく、それは無意味なことだと分かった。今更駆け引きをしている場合ではなかった。そんな時間すらも残されていないのだ。