花火
あれから結局、火曜日ももう1日会社を休み、昨日今日とはどうにか会社に向かった。今更になって引越しを取りやめる訳にも行かず、部屋の半分をダンボールが埋めていた。もともと殺風景な部屋が、より一層空しい雰囲気をかもし出していた。何をやっているのだろう、俺は。後には戻れず、前にも進めず、いや、前には進んでいるが、エスカレーターの様に流されているだけだ。立ち止まることも許されずに。