花火
帰って来るなり冷蔵庫の出力を最大にし、奥に突っ込んでおいたビールを取り出した。缶に指先が触れただけで、その冷たさが伝わってきた。プルタブを引き、一気に喉に流し込む、脳天を直撃する様な刺激が駆け巡った。テーブルの前に座りこむと、そのまま暫くの間点けっぱなしのテレビを眺めていた。
手持ちぶたさからか、携帯電話を開いて見ると、一件の新着メールが届いていた。開くと、予想通りの人物からのメールが来ていた。
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