花火
活字を追って行く内に、視界がぼやけてきた。こんな時間に摂取されたアルコールに体がビックリしたのか、思いのほか酔いが回っていた。きりのよいとこで本を閉じ、軽く瞼を閉じた。その向こうからも、燦々と輝く太陽が見えた。優しい光に包みこまれていく。心が、全身が、そしてその光に飛び込む様に、意識は薄れて行った。
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