花火
駅を出ると早速海を目指した。不慣れな街ではあるが、駅から見える程近くにあるそこへは、迷うことなく辿り着くことができた。駅から一本外れた海沿いの大通りに出て、防砂林を抜ければ、そこには白い砂浜と青い海が広がっていた。
久々に見る海に心躍らせるが、殊更に春香は瞳を輝かせてはしゃいでいた。そんな姿を見ていると、今日この場に二人で来れたことを、心から嬉しく思えた。
「やっぱ気持ちいいね。でもどうしよう、風が吹いたらお弁当に砂が入っちゃうね」
少し困った様な表情をして見せた。
「じゃ少し歩きながら、風が吹いても大丈夫な場所を探そうか」
先導して歩き始めた。
久々に見る海に心躍らせるが、殊更に春香は瞳を輝かせてはしゃいでいた。そんな姿を見ていると、今日この場に二人で来れたことを、心から嬉しく思えた。
「やっぱ気持ちいいね。でもどうしよう、風が吹いたらお弁当に砂が入っちゃうね」
少し困った様な表情をして見せた。
「じゃ少し歩きながら、風が吹いても大丈夫な場所を探そうか」
先導して歩き始めた。