神威異伝



「これでも9歳の頃から、白月村の村医者である先生に色々と習ってきたんだ」
「それは心強いな」


十夜が、子供を理緒が敷いておいた寝袋の上に寝かせながら呟いた。

日向がしゃがみ込みながら、十夜と理緒に指示をする。


「……十夜は俺の荷物を持って来てくれ、その中に薬箱を入れてるんだ。理緒は、水を汲んでおいてくれ」


理緒は頷き、川岸へと駆けて行った。

十夜も、急いで日向の荷物を持って来た。


十夜から荷物を受けとり、ありがとう…と呟き日向は自分の荷物をあさり出した。

十夜は、男の子を見つめ呟く。


「日向……頼む」


荷物の中から薬箱を取り出し、必要だと思う物を掴みながら日向が言った。


「あぁ、任せとけ」

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