蝶の学園
「由井!!」



あの声でしょう?


あの手でしょう?



杏津は外に引っ張り出された。



そして、何分か経った後には、涙は消えて、うっすらと笑みを浮かべていた杏津が戻ってきた。



「次は…水の上で…舞って…もらおうか…」



あたしは声に出して読んだ。



水って事は……、なんだろう…。



この時はあの場所の事なんて、考えてなかった。












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