先生愛!



「でも…先生,私,文系なんですよ…。」


残念だけど,先生と同じ医者にはなれない。
悲しいけど。












「俺,文系だったよ?微積出来ないし。」




「嘘っ!?本当に!?」

ヤバい,つい驚きのあまり,タメ口になってしまった。







「うん。有名な大学の医学部にはそりゃあ無理だけど,地方のあまり名の知れない所なら。」

そう言って,ガーゼの周りにテープを貼り終えた。







衝撃の告白に開いた口が閉まらない。







「そうなんですか…!」





とは,言っても医者なんて簡単になれるもんじゃない。


やっぱりこの人,ただ者じゃないんだあ…。





改めて悟った。







またもや…分厚い壁が私と,先生の間に立ちはだかった…。



< 148 / 274 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop