硝子
ピンポーン―…
『誰だろね?明花ちょっと待っててね。』
『うん。』
パタパタ…
『はーい』
ガララッ
『お母さま?!明花いる?』
『美由紀さん…明花なら部屋にいるよ。』
『あたし―…明花を連れて行きます。』
『明花に聞きなさい。私は明花が幸せならいいんだよ。』
パタパタ…
ガチャッ
『明花!』
『ままぁ…!おかいりっ』
まま…かえってきてくれた!
またいっしょにあそべるんだ!
『明花…今すぐ大切な物を持ってきなさい。』
『…なんでぇ?』
『お引越しよ。』
『おひっこし?ぱぱも?』
『パパとはさよならよ。』
………―え?
『明花…パパとママどっちがいい?』
『どっちも…』
『………お引越ししないの?』
『うん。』
『じゃあさよならね。』
『やだっ!おいていかないで!もってくるからぁ!』
私はクマのぬいぐるみを持ってきた。