幼なじみは先生


店内ではポップな歌が流れていた


服を手に取り鏡の前に立つ杏


「これ可愛い」


あたしも辺りを見渡し一枚のスキニーのズボンを取った

色は…黒。

ベルトまで付いている

これ可愛いかも…

杏の方へ振り返る

「ねぇ杏。これ可愛いよね?」

「え?あ、いいじゃん!ベルトもいい。ま、真白の好みだけどね…自分の好きなの買いなよ」

そう言って杏は笑顔でまた服へと視線を戻した

これ買おうかな〜

うん、買おう!


そんなこんなで服を買って店を出た


「次どこ行く?」


「えっと…あ、あの可愛い店に行きたい!」

あたしは可愛く飾り付けされた店を指差した

店の名前はローマ字で書かれたラブリーというとこだった

杏もあたしの意見に合意して店の中へと入った

「可愛いとしか言えないっ」

笑顔満点のあたしは辺りを見渡してある一つの物に視線を戻した

「これ…」
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