幼なじみは先生
『桂木ィ!!落ち着けっ』
「委員長!落ち着いて下さい!」
桂木さんに止めに掛かる三人
と後ずさるあたし。
「はぁ、はぁ。真白、もっと表現しなさい」
「ははははいいっ」
『では、もう一度お願いします』
バッと音楽室を出る
「はぁ゛はぁ゛」
こ、怖ぇ…
「はい!テイク2!」
バッと背筋を伸ばす
上手く出来ますように…
冷や汗のかいた手で恐る恐るドアを開けた
深呼吸を一つして台詞を言う
「ぉ〜はよ♪」
シーン…
はい。注目浴びちゃってるぞ
台詞変に言っちゃったよ!!
桂木さんをチラッと横目でみてみる
怒ってませんよーに…!!
「ひッ!」
むっちゃあたしのこと睨んでるんですけど!
あ、今舌打ちしてたよ!?
ねえ!?
桂木さんがズシズシとあたしに近づいてくる
あたしは覚悟を決めてぎゅっと両目を瞑った