幼なじみは先生

桂木さんが静かに口から言葉を漏らす

「ブ…」


「ぶ?」


顔が…こえぇ…

すると凄い剣幕で桂木さんが手をバッとあげた

やられる!!ひいイッ

…………………

「あ‥れ?」

何も起こらないので不思議に瞳を開けてみた

「ブラボー!!」

桂木さんの両手があたしの肩に触れる

「え…?」

あのさ、ナニコレ?

怒られないの?

目の前に映る桂木さんは…ニコニコでした

何故!?


「ナイス…いいえナスよ!!そう、そうよ真白!それでこそ演技。やれば出来るじゃない!その演技を忘れちゃだめよ。みんなも真白を見習いなさい!さ、この調子でバンバン練習してくわよ」

スタスタと自分のいた位置に戻る後ろ姿の桂木さんにあたし"達"は

「何やねん!!」

突っ込みましたとさ☆

『そ、それでは続けて下さい』


また演劇の練習が再開する

「ぉ…おはよ…ございま…」

もじもじとして下を向いて話すこの子

確か違うクラスの子だ


てか、それじゃ佳木さんが…


「バカたれ〜!!」


はい。遅かったです
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