幼なじみは先生


その後、やっぱりこの子は叱られ今日の練習は全っ然進まなかったとさ


「はぁ」


今何時だろ…


現在、あたしは学校の外にいます


辺りは暗闇に真っ黒と染まって、不気味さを漂わせている


鬼委員長(桂木さん)のせいだ…そうに決まってる

どうしてくれるんだ。

こんな暗闇を乙女一人で帰れというのか!!

怖すぎるだろ!!(泣)

と言ってももうみんな帰っただろうな…

「そうだ…携帯が」

鞄の中をあさくってみる
ない…。家に置いてきちゃったんだぁっ(泣)

仕方ない…走って帰ろ…
バッと門まで走ってた時、後ろから光を浴びた

「え!?何…」

後ろには見覚えのある車。

いっくんの車だ…

いっくんのことだからどうせ"遅いから車に乗れ"とでも言うのだろう。


けど、乗れるはずないじゃないか…

あたしは車を無視してまた足を動かした

プップー…

とその音に振り返る

振り返っちゃだめなのに…

振り返ったら…

車の窓が開きいっくんの顔が現れる

『もう遅いから乗れ』

いっくんの車に乗ることになる。

ほら、やっぱり。

「いーです」

つい強気な態度をとってしまう可愛くないあたし。

正直に乗るって言いなさいよ…バカ。
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