幼なじみは先生
「杏…?」
もしかして…また、泣いてる?
心配になりながら背中に声をかける
返事はないまま
「ハハッ…胸…痛いや。ヒック‥」
そう呟く杏の背中は悲しそうに肩をふるわせている
「フッ‥フェ…ヒック」
「杏……」
あたし‥なにもできない
元気づけれるわけじゃないし
けど…
杏の隣にしゃがみ込む
あたしはなにもできないけど側には入れるから…
だから…泣き止んで‥?
「ごめん‥っ泣くはず無かったのに」
「うん‥」
「あたしのせいで…先輩‥傷つけちゃった、絶対」
「そんなことないよ」
するとまた杏は声を上げて泣き出した
最後に言った言葉は
「もう、嫌われちゃったよね」
「え…?」
歩きながら杏の言葉に声をもらした