月と太陽の事件簿4/卒業までに解く問題
あたしにとってはレクリエーション部の活動の時によく使った、馴染みのある品だった。

しばらく2枚の便せんといろはカルタを手にポカンとしていたが、やがてある考えがひらめいた。

「ああ、そっかー」

数字は出席番号順でなくいろは順を指していたのだ。

「わかりづらいよコレー!」

ようやくわかった安堵感から、思わず本音を口にしてしまう。

「す、すみません…」

湯月くんが消え入りそうな声を出した。

「あ、いや別にそういう意味じゃなくて」

あたしはあわてて取りつくろおうとしたが、なかなか言葉が浮かばない。

すると「早く読んでやれ」と達郎兄ちゃんがひじでつついてきた。

せかすような仕草に首をかしげつつ手紙に戻る。

最初の手紙は【10+26】だったから、いろは順に当てはめると『ぬの』。

次が【5+16】で…『ほぬ』?

『ぬのほぬ』って…

なんだ?

「拾う数字は足し算の合計だ」

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