only one
モニターに映る警察官の姿を目にして私は重い体を引きずるようにしてベッドから下りた。
食い入るようにモニターを見ると旦那様が警察の人に運ばれている様子が映っていた。
彰人さん達は旦那様を殺した容疑者にされ、旦那様は検死に出される。
竜一はそう言っていた。
全て仕組んだのは竜一なのに…
警察に話しをしたい。
そう思っても私は温室からは出れなかった。
鍵の掛かったドアの前で声を出しても庭園の奥に位置するこの温室の中からでは届かない。
なんとか、彰人さん達を助けたい。
その想いだけで私はガーデンセットの椅子を手にガラスの前に立った。
椅子を振り上げガラスにぶつけようとして、竜一の姿をガラスの向こうに確認した私は力一杯ガラスに向かって椅子を振り下ろした。