君と生きる【実話】

繰り返し



「早く男と別れて俺んとここいよ」


男の言葉を適当に流して、瑠奈は着衣を整える



これで何度目だろう


好きでもない男と、身体を重ねるのは‥





―‥



光星は仕事で二週間の出張にいっていた


毎日くる電話とメール



「浮気すんなよ」


そんな言葉でしない人は、元からしないよ


そんなことをぼやきながら、他の男に抱かれる




「瑠奈、経験人数何人?」


「‥100人以上」


「ははっ!冗談いうなよ〜笑」


リアルな人数さえ、他人からしたら冗談



「次いつ会える?」


「会わないよ。一回ヤれば、もういいでしょ」


名前さえ覚えてない男にそう言い残して、別の男との約束にいく




何もかも


何もかも全て忘れたい




こんなことしたって意味のないこと、誰よりも自分が一番わかってる




「‥そっちにいきたい」



空を見上げて、小さく呟いた




もうすぐ夏がくる


智也と出会ってから4度目の夏




あなたのいない夏が‥





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