教えて、先生


「な、何言ってるんですか!似合ってません!」
「ぷっ。顔真っ赤。」

「ッ!」


顔を上げて反論しようとした私に意地悪く先生は笑っていて


「正直になりなよ。」
「は…?」
「本当はさ、華は俺に見てほしかったんだよ。
俺に似合うって言ってほしかったんだろ?華。」


何?この俺様発言。


そんなことあるはずがない。


なのに、なぜか先生に言われるとそうかもって気になる。


そう思うってことは、本当にそうなのかもしれない。


ううん。違う!違う!
そんなこと認めない!


相手は先生だよ。
先生相手に、そんなこと思うはずがない。


「そんなわけ…」


「あると思うけど?」


私の心を見透かしたような先生の言葉、瞳、態度。


いちいちムカつく。


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