ケンカ上等☆不良校上々↑↑



けど、そんな条件も承諾して胸をなで下ろす歩夢は………


「単純?鈍感?」


なんとも言い難い性格かも。



「鈍感なのは、みくるじゃないっスかぁ?」

「生意気だぞ、年下のくせに」


あたしは鈍感なんかじゃないもん。

どちらかと言うと、自分では鋭いほうだと思ってるんだけど。



「ほら、みくるも年下扱いしたじゃないっスか」

まあ確かに。

歩夢が年下だって知ったら、太陽なんか絶対命令しそうだよね。


秘密にしてたい気持ち、わからなくもないよ。



「はいはい、ごめんね」

笑顔を向けると、言い方が気にくわなかったのか頬を膨らます。


「拗ねないでよ」

「拗ねてないっス」


そう反抗する時点で拗ねてるように見えるのに。





暗い廊下を照らす優しい明かりの中、笑い合って部屋へと向かう。

真夜中にこんなに騒いでて大丈夫か、ちょっと心配。


人の家にお邪魔してるわけだし。






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