ケンカ上等☆不良校上々↑↑
たぶん顔が赤くなってるけど、決して好きなわけじゃなくて。
ただ恥ずかしいだけだからね?
大切な友達の彼氏を横取りなんて、絶対しないからね?
「いてっ」
脳内の混乱と闘っていると、突如引き寄せる腕の力が弱まった。
原因は、数時間前と同じく翼がプリントの筒を振り下ろしたからで。
「地味に痛いよ〜」
「ったく、これ職員室まで運べ」
「オレ、パシリ〜?」
太陽はまとめた資料を両手いっぱいに抱える。
しかも、あからさまに嫌そうな顔をして。
「仕事してねぇんだから、そんくらいやれよ」
いやいやいや、仕事してないのは翼も一緒でしょ。
「はぁ〜、仕方ない。
翼はホント、オレがいないとダメだな〜」
「うっせぇ」
「いでっ」
本日3発目になる衝撃は、初回同様太陽の額へ。
行動の直後、何食わぬ顔でいられる翼はすごいと思う。
なんか怖いし。