Memories - 年の差恋愛 -
目の前のプレートに残ったデザートを少しだけ食べる。

ああ、もうアイスが溶けちゃって隣のケーキも美味しくないや。

あきらめて冷めたコーヒーを飲んでいると、目があった飛田さんが電話を手で押さえながら「同窓会の誘い」と言った。

同窓会。

…前の奥さんも、参加するのかな。

話しっぷりからすると、電話の相手は男性のようだけど。

同窓会って沢山集まるのかな。

私がよく参加する高校の同窓会は、クラス単位じゃなくて学年単位で開かれるのでかなりの大人数。

半分くらい知らない人ってことも珍しくないような飲み会だった。

普通はクラス単位くらいでやるものなのかなぁ?

そんな事を考えていると、「え?」と驚いた声を飛田さんが上げた。

何事かと思わず彼を見ると、口元に手をあてたまま小さな声で話しをしているのでよくわからない。

「ああ、そうなの?」

なんか、私が居ると話し辛いことなんだろうか?

お手洗いに行くと伝えて席を立ち、トイレへと向かう。

お友達との電話で、他人が居ると話しにくいことってあるだろうし。

用を済ませて席へ戻ると、電話は終わっていた。
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