Memories - 年の差恋愛 -
「急性アルコール中毒」

「え?」

突然の言葉にびっくりしたけど、病院に運ばれたお友達のことだとすぐに気がつく。

同窓会は盛り上がったようで、その中で最近失恋したという友達が飲みいすぎで倒れたらしい。

救急へ運ばれたものの一人暮らしのため、手続きとかあれこれを飛田さんが面倒をみたらしい。

「大変でしたね」

「ああ。でももう大丈夫って言われたから安心だよ」

一人暮らしの経験がない私。

失恋とか、すごく悲しいことがあったら一人暮らしだと辛いんだろうな。

寂しい気分になってしまった私に気がついたのか、頭を撫でていた手がそのままゆっくりと私の頬に降りてきて。

そっと両手で包まれてやさしく引き寄せられた。

「ん…」

最初は触れるだけだったキスも、徐々に深くなっていって。

頭が真っ白になる…。

とろけそうなキスにいつの間にか自分の腕を飛田さんの首にまわして、しがみつくようにしていた。

そのままソファに押し倒されるような形で沢山のキスが私の全身を包んで行く。
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