Memories - 年の差恋愛 -
「緊張してるの?」

テレビを見ながら何もしゃべらなくなった私を見て、飛田さんが笑っているけど。

この心臓の音、聞こえてる?

「改めて言うのもなんだけど、急でごめんな」

「え?」

「挨拶。きちんと筋を通して付き合いたいとは思っていたんだ」

そんな風に考えていてくれたんだ。

私のことを真剣に考えていてくれることがすごくうれしい。

すぐ隣にある飛田さんの腕にぎゅっと抱きついて、頬を寄せる。

「びっくりしたけど、すごくうれしかったです」

お父さんもお母さんも、反対せずに見送ってくれたから。

あんなに短時間だったけど、飛田さんのよさをわかってくれたんだと思いたい。

「佐智子ちゃんがすごく大切にされているのわかったよ」

ぴったりくっついている私の頭を、反対の手で撫でてくれた。

「大切にするから。これからも一緒にいてほしい」

頭にあった手が私の顎へ降りてきて、そっと顔を上に向かされる。

やさしい瞳と視線が交わり、ちゅっと音を立ててキスが降りて来た。

「はい。大好きです」

すぐに離れた唇が次に降りて来た時にはとても深くて。

熱くて長い、とろけるようなキスにすっかり溺れてしまった。
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