Memories - 年の差恋愛 -
コーヒーを飛田さんの前に置き、私もソファに座って口を付ける。

少し苦いけど、おいしい。

「もう少しでこれが終わるから、ちょっと待ってて」

ちゅっと頬にキスをされたかと思うと、再びパソコンに向き合って長い指をキーボードの上で器用に動かしている。

ちらっとのぞくと、やはり仕事をしているようだった。

邪魔をしては申し訳ないと思い、静かいにコーヒーを堪能する。

近くにあった新聞に手を伸ばし中を見るけど興味をそそられる記事は特になくて。

経済面を見てもぱっとしない。

「よし、終わったよ。お待たせ」

今日見なさそうに新聞をめくっていたところにそう言われ、恥ずかしくて慌てて畳んだ。

「あ、私着替えてきますね!」

昨夜脱いだ部屋着のままだった私は、慌てて寝室へ戻り持ってきた服に着替えた。

洗面所を借りて顔を洗い、慌てて化粧をして。

うん、これで外には出られるようになったかも。

「お待たせしました」
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